家事らく
リフォームコンテスト
2024
キッチン&リビング部門 全国優秀賞
有限会社松田住宅機器さま

じっくり時間をかけて住む人とトレンドを読み取り、時代によって移り変わる「ベストな住まい」を提案
家事らくリフォーム作品コンテスト2024キッチン&リビング部門で全国優秀賞を受賞された福岡県のリフォーム会社「有限会社松田住宅機器」様に普段の業務内容や有限会社松田住宅機器様の特徴、今回受賞された作品でのこだわったポイントなどをインタビューしました。
家事らくリフォーム作品コンテストとは?- こちらの方に聞きました
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取締役:細溝 しい奈さん
「お客様の安心」が第一。幅広い提案ができるよう海外視察などにも積極的
「有限会社松田住宅機器様の事業内容や特徴を教えてください
当社は、1970年に福岡県福津市(旧福間町)にてスタートしました。創業当時は住宅設備機器の修理や取り替えを請け負っていましたが、現在は戸建てやマンションの水廻りリフォーム、間取りを大幅に変えるリノベーションなど、お客様の住まいづくりをお手伝いさせていただいています。
当社は、「お客様の安心」を最優先しています。大切な住まいのリフォームを「この会社に任せたい」とご納得いただくことが大切であると考え、こちらから積極的な営業はしません。しかし、ご縁をいただきましたら、しっかりお打ち合わせに時間をかけ、現在のライフスタイルに適した住まい、ご要望に応じて家具、照明、防犯や省エネ対策までトータルにご提案。お引き渡しまで同じ担当者が一気通貫で対応します。
そのように進めるため、安心してくださる方が多く、一度お取り引きがあると、長いお付き合いになるケースも珍しくありません。なかには、3世代にわたってご依頼くださる方もいらっしゃいます。
「お客様の安心」という点で、本業以外の活動もされているとうかがいました
当社は、「カッコイイ」「可愛い」「キレイ」など、時代によって価値観が移り変わるご提案が多いです。そこで、「この人が言うなら信用できるかも」と、お客様が少しでも安心してくださるよう、インテリアのプロを育成する「町田ひろ子インテリアコーディネータアカデミー」の認定講師としてセミナーを担当し、時代を読む力を鍛えています。
ほかにも、常に最新のトレンドを取り入れながら、幅広い提案ができればと思い、各所へ出向いてキッチンを見る機会も増やしています。昨年は、イタリア・ミラノで毎年開催される世界最大級の見本市「ミラノサローネ2024」へ行ってきました。会場で最新キッチンを見学したほか、一般のご家庭にもうかがいリアルなイタリアのキッチン事情も視察。今後のご提案に活かせる経験ができたと自負しています。

キッチンにお化粧スペース!近年増えつつある、キッチンの多目的化を導入
今回の受賞作品「結婚40年のふたり、リスタートの住まい」についてお聞かせください
お客様は、過去にリフォームさせていただいたことがあるOB様でした。
結婚40年を機に、住み替えのため、築10年の中古マンションを購入。そこでご夫婦ふたり暮らしの予定でしたが、ゆくゆくはお孫様も一緒に住むかもしれないとのことで、全体をキレイにしたいとご相談をいただきました。
ただし、大きな間取り変更は考えていらっしゃいませんでした。基本、マンションの広さと間取り、特に最上階(12階)からの眺めと日当たりを気に入られて購入されたので、ベースはそのままに、少しクラスアップして、気持ちよく生活できる空間にしたいとのご要望でした。
そこで、水廻りをメインに、快適かつお手入れしやすいようリフォームの提案をさせていただきました。
OB様ということで、お好みのテイストなどはすでに把握されていたそうですね
かなり長いお付き合いのお客様でしたので、和モダンがお好きなこと、ご夫婦ともに旅行が趣味であること、旅行されたときに宿泊するお気に入りのホテルなども知っていました。
なので今回は、和モダンにそのホテルの雰囲気を融合したプランを提案させていただき、お客様にもご納得いただけました。
とはいっても、ホテルライクすぎると生活しづらくなります。暮らしやすさを大切にしつつ、ところどころにお客様が気に入られているホテルっぽさと、程よいラグジュアリー感を取り入れたところ、たいへん気に入っていただけました。
まさに、キッチン上の下がり天井と間接照明、背面には吊り棚ではなく、おしゃれな飾り棚があり、ホテルのような高級感があります
リフォーム前は、使うのにはまったく問題はないものの、キッチンの後ろにパントリーと冷蔵庫スペースがある、微妙な空間でした。そこで、目に入るとノイズになりそうなものを取り除くことで、ホテルのような空間に整うと考えました。
まず、パントリーと冷蔵庫スペースを取り除き、そこにカウンタータイプのカップボードをレイアウトしました。これにより見た目がすっきりしたほか、調理器具などを置けるため、お料理もしやすくなります。
Before
After
Before
奥様から不評だったパントリー。使い勝手が悪そうなので撤去することにした
After
キッチンとカップボードのラインを揃えたことですっきりとした印象に
そして特徴的なのは、キッチン奥に設けられた、奥様のお化粧スペースです
洗面所が混みがちな朝の忙しい時間帯、キッチンの近くに身支度できるスペースがあると重宝しますよね、と設置しました。ほかにも、爪切り、文房具、裁縫道具、書類など、リビングで使うものも、ここに収納しています。
お化粧スペースの隣には、神棚を配置しました。以前から神棚を置かれていましたが、存在感が気になっていたそうです。そこで、おしゃれな造りに変え、毎日お水をお供えする際も便利にと、できるだけシンクとアクセスのいい場所にしました。
Before
冷蔵庫スペースの横には、既存のカップボードと吊り棚があった
After
カウンタータイプのカップボードでお化粧スペースを造作。神棚もおしゃれに
近年、キッチンの在り方が変化していると感じています。お料理をする場所にとどまらず、お料理をしながらお子様の宿題を見たり、在宅ワークをできるようにしたりなど、コロナ禍以降、キッチンもしくはキッチン周辺で複数のタスクをこなせるようにしたいと望まれる方が多くなっています。
また、最近はキッチンそのものを家具のように考える方もいらっしゃるので、ますますキッチンの自由度が高くなり、キッチン好きの私にとってはプランニングする楽しさが増えてきています。
ご提案する方が楽しまれていると、ご提案された側はさらにワクワクしますね
それがとても大切だと考えています。
当社では、お客様が住みながらの工事になることが多く、これが何かと過酷。片づけはつらいし、着工するといろいろな人が毎日やって来て、空間は散らかります。そこで生活しないといけません。
なので、完成まで乗りきっていただけるよう、手描きパースによる完成予想図をお渡ししています。もちろん、パースは住まいがどう変わるのかをお伝えするものでもありますが、「今は雑然としているけど、最終的にパースのような空間になる」が、お客様の心の支えになると思うからです。
だからこそ、描くときは真剣です。お客様にパースをお見せして、1秒でテンションが上がらない場合、そのアイデアはボツです。理屈抜きで、そこに描かれている空間を、一瞬で素敵だと思ってもらえなければ、話は順調に進まないと思っていますから。

住む人とその未来を見据えて、ベストな住まいを提案すること
御社が考える「良いリフォーム」とはどのようなものですか?
住む人のライフスタイルや習慣、嗜好性、持ち物などで、同じ広さの空間でも必要なものやレイアウトが異なります。それらを踏まえ、「住む人」と「その人の少し先の未来」にとって、ベストの「住む家の形」を提案することです。
そして、少し先の未来へ行ったとき、「あのとき、リフォームして本当に良かった」と思っていただけること。それが「良いリフォーム」だと考えています。
リフォームのご計画に
お役立てください
一言コメント
昭和45年に創業して以来、地域密着で住まいづくりをサポートしてきました。
お客様のお困りごとに真摯に向き合い、何が一番良いかを考え、ご提案させていただいています。
まずはしっかりとお話しを聞かせていただきます。
設備機器の修理・取替から水廻りのリフォーム、バリアフリー改修やリノベーションなど、
お住まいのことなら何でもお気軽にご相談ください。