家事らく
リフォームコンテスト
2024
キッチン&リビング部門 全国最優秀賞
有限会社 青木住巧さま

Photo by 田中 詢也
昔ながらの職人技と木材へのこだわり、そこに時流を組み込んだ最上の空間で住む人を幸せへ導く
家事らくリフォーム作品コンテスト2024キッチン&リビング部門で全国最優秀賞を受賞された愛媛県の建築会社「有限会社 青木住巧」様に普段の業務内容や有限会社 青木住巧様の特徴、今回受賞された作品でのこだわったポイントなどをインタビューしました。
家事らくリフォーム作品コンテストとは?- こちらの方に聞きました
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代表取締役:青木 英章さん
総務:正岡 美穂さん
職人時代に培った経験が「見えないところにもこだわる心」をはぐくむ
有限会社 青木住巧様の事業内容や特徴を教えてください
当社では、経験豊かな自社大工が、建築材料の中でもっとも人に近く、環境にもやさしい木材にこだわって、「木を活かした安らぎのある家」づくりを行なっています。
小規模のリフォームや大規模リノベーション、新築住宅、店舗・施設の設計に対応しているほか、木材を熟知している大工がいるからこそ、木材の個性を見極め、必要なところに必要なだけの加工をほどこす、カウンターや造り付け家具などの造作にも自信があります。
御社ホームページから大工仕事と木材へのこだわりが伝わってきました。そのルーツを教えてください
父である当社会長は、今なお現場に立つ現役の大工です。かつて棟梁をしており、担当した家が上棟した後は必ず、中学生だった私を現場に連れていってくれました。いつしか私も大工という仕事に興味を持つようになり、20歳のとき、父に弟子入りしました。
父のもとには、私のほかに兄弟子たちがいて、その中の1人から特段熱心に指導していただいたことが、大工仕事と木材にこだわるようになったルーツかもしれません。
その兄弟子は、家づくりで残った小さな木片であってもお客様のものであるから簡単に捨ててはいけないなど、「モノを大切にすること」を厳しいながらも愛情をもって一から教えてくれました。
兄弟子は、現在も第一線で活躍しており、素晴らしい建物をつくるのはもちろん、心のある職人と評価されています。そのような世間の声を聞いたとき、時代が変わっても、兄弟子が教えてくれた「モノを大切にすること」、材料である木材やそれを購入されたお客様と「丁寧に向き合うこと」は、未来永劫、変わらず求められることだと感じました。

そのようなご経験を通じて、どのような心がはぐくまれましたか?
「モノを大切にすること」「木材やお客様と丁寧に向き合うこと」は、家づくりにおいて見えない部分です。そのような「見えないところにもこだわる心」がはぐくまれました。これこそが大工仕事の真髄です。
例えば、お風呂のリフォーム工事をしたとき、解体して窓台が傷んでいるのを見つけたら、何も考えずに直します。「傷んでいるけどどうしようか?」とは微塵も思いません。窓台は下地材なので完成すると目には入りませんが、仕上がりを左右する絶対に必要な作業ですし、そこに住むお客様を大切に思う気持ちがあるので、自然と体が動いてしまいます。
キッチン&リビング部門全国最優秀賞受賞のご感想をお聞かせください
これまで2回、四国エリアで地区優秀賞をいただきました。今回は、いつも以上に気合が入っており、全国大会出場を目標にエントリーしました。とはいえ、年々エントリー数は増え、素晴らしい作品をつくる会社さんが多いと教えていただいていたので、難しいことは承知していましたが、まさかの全国最優秀賞。大人になってからの1位がこんなに嬉しいのかと思うほど、本当に嬉しかったです。
社員の正岡も、私のコンテストにかける思いを感じ取ってくれて、施工事例ページを作成する際も、すべての項目に文章を入れたり、ビフォーアフターの写真の画角を揃えたりと、いろいろ試行錯誤してくれました。
ほかにも、事前にお客様へコンテスト用に撮影することも伝えてくれたため、お客様ご自身が小物を用意してくださったり、不用品を片づけてくださるなど、仕上がりの良さが伝わる写真になるようご協力もいただけました。
お客様、社員、すべての人のおかげで受賞できたと、心から感謝しています。

父が建てた30年前の家が、新たなテイストと融合して生まれ変わる
今回の受賞作品「異なるテイストを融合した欲張り和モダン」について、お客様がリフォームを御社にご依頼されたきっかけを教えてください
お客様は、30年前に父が建てた家にお住いの方でした。経年劣化でキッチンの扉が閉まりにくくなったとのことで、ご相談を受けたのがきっかけです。
お話をうかがうと、娘様とのご同居が決まったとのこと。そうなるとこれからまた30年、この家で暮らすはずです。ならば、キッチンを入れ替える良いタイミングではないかと思いました。そこで、これまで以上に良いものを採用し、より良いキッチン空間にしてみてはどうかと提案しました。
この提案に娘様はとても前向きで、ぜひリフォームしたいというお返事をいただき、ご成約の運びとなりました。
現場調査で家を確認すると、30年も経っているのに歪みはなく、床もへたっていません。床下を確認してもきれいにコンクリートが打たれた状態を保っていて、しっかりメンテナンスをほどこせば、まだまだこの家は持つと感じ、改めて木材の耐久性の高さ、父の職人としての技術の高さを再確認しました。
キッチンをリフォームするにあたり、お客様からどのようなご要望がありましたか
娘様からは、アイランドキッチンにしたいというご要望をいただきました。母娘でキッチンに並んでも狭くないからというのが理由でしたが、アイランドキッチンがもたらすものはそればかりではありませんでした。
お客様の家のキッチンには勝手口があり、そこからご近所さんがお茶をしにやって来る、よく人が集まる家でした。これまでは壁付けキッチンだったので、お茶の用意をしていると、来客に背中を向けてしまいます。ですが、アイランドキッチンなら来客と一緒にキッチンを囲めるのです。
さらに、奥様から「料理をしながらテレビを見たい」とのリクエストもありましたので、それならばなおさらアイランドキッチンが最適でした。
Before
立派なキッチンに全体的に落ち着きのある雰囲気ですが、今後のことを考えてイメージチェンジを。上部の吊戸棚や別置きの食器棚も撤去することに。
After
キッチン、床、壁、天井、すべてのパーツの組み合わせでおしゃれな空間コーディネイトが完成。見栄えもさることながら機能性も格段に上がりました。一気にモダンな高級感のあるキッチンダイニングに変化。
リフォームプランをご覧になったお客様のご様子はいかがでしたか?
ほとんど変更なく「それでお願いします」と即決でした。その根底には、30年経っても歪みのない丈夫な家を建てた父への信用があったからだと思います。
私は、信用がもっとも重要だと考えています。トラブルの原因は、ほとんどが不信感から起こることが多いからです。信用してもらえる人間になれるよう自分を磨く。それを社員にいつも伝えています。
Before
大きな壁付けのキッチンでしたが、経年劣化が進んでいました。収納も使いにくく大きな食器棚を別に設置していました。食器棚との位置関係もあり、作業動線が長くなるレイアウトでした。
After
広々としたキッチンスペースがあった為、アイランドキッチンをご提案。開放感のあるデザインのおかげで圧迫感は全くありません。キッチン自体に大容量の収納があるので、大きな食器棚を撤去。作業動線もコンパクトになり家事らくを実現しました。
お引き渡しの際、お客様の反応はいかがでしたか?
奥様と娘様に、「これ、いいね!」とたいへん喜んでいただけました。
また、お引き渡し時には、30年前に家を建てた父も呼び、お客様ご家族と昔話に花が咲きました。
万事トラブルなく、楽しかったリフォームでした。それは、父に丈夫で丁寧な家をつくってもらった信頼があったからこそです。そのような偉大な父に負けないよう、私も会社とともに成長していきたいと改めて思った瞬間でもありました。
Before
キッチンスペースとダイニングスペースが一体化している状況でした。部屋は広いですが、うまく活用できていないご様子でした。
After
アイランドキッチンが仕切りとなり、キッチンとダイニングがわかれているので同時使用する際も快適です。キッチンが対面になると、テレビを見ながらや会話を楽しみながら作業することもできます。
上質で、丈夫な、「理想の家」以上の住まいをつくる
御社が考える「良いリフォーム」とはどのようなものですか?
お客様が想像される「理想の家」以上の住まいをつくり、「青木住巧に任せて良かった」と思っていただけるリフォームです。
リフォームを考えるお客様の多くが60代で、お子様が独立された、お孫様が生まれたといったライフステージの変化に伴い、終の棲家というお考えでリフォームをご決断される方が多いです。そのような方に適した、良いもの・長く使えるものを提案することも重要です。
そのような提案と相性が良いのは、丈夫で長持ち、お手入れがしやすいタカラスタンダード製品と、私は思っています。

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一言コメント
日々使うものだからこそ快適で清潔な住まいを。
お客様の理想+αを目指したきめ細やかな打ち合わせと施工をいたします。
施工事例も随時アップしておりますので是非ご覧ください。