家事らく
リフォームコンテスト
2023

株式会社シーエムシー一級建築士事務所様の事業内容や特徴を教えてください

当社は、大阪全域、京都、奈良、兵庫の一部地域を対象に、木造住宅の耐震診断・改修、リノベーションをメインに行なっています。

2024年1月に発生した能登半島地震で住宅耐震化の重要性が改めて認識されました。御社は創立以来、木造住宅の耐震化に注力されていますね

当社を設立したきっかけは、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災でした。この地震で6,400余名もの方が犠牲になり、そのうち8割以上が家屋等の倒壊によってお亡くなりになりました。日本は約6割が木造住宅です。木造住宅がもっと地震に強ければ、多くの犠牲者を出さずに済んだかもしれないと考え、2001年に木造住宅の耐震に特化した会社を立ち上げました。

従業員のほぼ全員が建築士資格を取得しているので、専門的な知識と経験が必要な耐震診断・改修設計を請け負うことができ、なおかつ契約業務から施工管理、お引き渡しまで一気通貫が可能です。

また、2004年に設立したNPO法人『人・家・街 安全支援機構（LSO）』では、代表発起人として専務理事を務めており、災害や建築分野の研究者・団体・企業などとともに木造住宅の耐震化に向けた活動も行なっています。

理想の住まいは、何よりも「命を守れる家」であることが大前提です。地震活動期に突入した現在、地震に強い住宅は絶対であり、またリフォーム・リノベーションにおいても耐震を強化していく必要があると思っています。

今回の受賞作品についてお聞かせください

お客様との出会いは、タカラスタンダードのパートナーショップサイトを経由して、当社に「玄関とキッチンをリフォームしたい」とお問い合わせいただいたのがきっかけでした。

お客様は30代半ばの子育て世代で、マンションにお住まいでした。居室に対して玄関スペースの狭さがお悩みで、鍵や上着、傘などを収納できる場所を確保しつつ、「玄関まわりをもっと清潔に保ちたい」と、常々考えていらっしゃったそうです。
そこで、ホーロー製内装材「エマウォール」に注目されました。これを玄関スペースに取り入れ、機能性とデザイン性を兼ね備えたリフォームをしたいのでアドバイスしてほしいとのご相談でした。

エマウォールを採用することになったのはなぜですか？

「エマウォールを使いたい」というお客様のたってのご希望だったからです。お客様はたいへんなタカラファンで、キッチンだけでなく玄関にもエマウォールを使用したいとリクエストをいただきました。

お客様はどのようにエマウォールのことを知ったのでしょうか？

SNSをよくチェックされていたようでした。世代的にもインターネットを活用し、ご自身でいろいろと調べる方でした。ただ、最初から「エマウォール」といった具体的なワードで検索はしていないと思います。リフォームやリノベーションをすると決めたとき、まずは「リフォーム　玄関」、「リノベーション　キッチン」など、大まかなイメージで検索されているはずです。そこから「収納」や「お手入れ」などの言葉で絞り込んでいき、具体的な製品がヒットします。

今回のお客様は「玄関を清潔にしたい」「小物をすっきり収納したい」というご希望があり、何か良いアイデアはないか調べる中でエマウォールにたどり着き、清潔さを保てる機能性とお洒落なデザイン性にひと目惚れされ、リフォームに取り入れたいと思われたようでした。

お客様へどのような提案をしましたか？

まず、エマウォールの色柄については、ショールームで実際にご覧いただきながら、お客様ご自身に選んでいただきました。エマウォールはカラーバリエーションが豊富です。ほんの少しの色味の違いでがらりと雰囲気が変わるので、選ぶ楽しさがあったかと思います。

さまざまある色柄の中から、程よく空間のアクセントになる「コンクリートライト」をお選びいただきました。この柄を活かしながら、なおかつ空間を広く見せたいと考え、あえてエマウォールとエマウォールの間に鏡を設置。お出かけ前に身だしなみを整える全身鏡として使うこともできます。

色柄と施工内容が決まれば、工事はいたってシンプルです。作業も順調でしたので、2～3日で工事は完了しました。

お引き渡し時のお客様の反応はいかがでしたか？

完成した玄関をご覧いただいて、「素敵な仕上がり！」と喜んでいただいたのですが、後日、お客様宅にうかがったとき、私たちの予想を上回る使い方をされていて、お引き渡し時以上の満足度をもってお使いいただいていることに、とても感動しました。

私たちがお客様宅を訪れたのは、お引き渡しから数か月後のこと。写真撮影のためにお邪魔しました。この日は朝からたいへんお忙しかったとのことでしたが、小物類がエマウォールに取り付けられたマグネット収納できれいに整理されていました。そして、私たちが驚いたのは、エマウォールをメッセージボードとして活用されていたことでした。「買い物に行ってくる」「●時に帰る」といった伝言、その傍にはお子さま方がお絵描きした跡もあったのです。写真はその様子を実演していただいたものです。

タカラスタンダードの製品は、実際に使ってから「思っていた以上に良かった」「これにして良かった」という感想をいただくことが本当に多いです。お引き渡し時に喜んでいただけるだけでなく、使うほどに想定していなかった魅力を発見できることを、改めて実感したお客さまでした。

今後、エマウォールの使い方として提案してみたいことは何ですか？

「カレンダーを掛ける壁をエマウォールに変えよう」という計画しています。そのアイデアを気に入ってくださったお客様がいらっしゃって、現在、ご検討いただいている最中です。エマウォールなら場所を選ばずに壁掛けの小物を飾れるので、きっとご満足いただけると思います。
エマウォールの使い方は無限大です。採用されたお客様のお宅を拝見して、そのような可能性も感じています。

今後の展望をお聞かせください

とにかく誠実に、お客様本位が基本です。耐震に関する実績は関西で一番と自負しており、今後はデザイン力の向上も目指していこうと、社員一同、邁進しています。加えて、2024年度は「省エネ」も重要なテーマであると考え、いま徹底して勉強しているところです。「耐震」「デザイン」「省エネ」が揃えば、間違いなくお客様にご満足いただけると考えています。

そして、何よりも「安心していただきたい」です。素敵なデザインも、まずは命あってのことなので、耐震性の確保は必須です。地震が多い昨今、将来に不安を抱えている方に寄り添い、安心をお届けしたいです。