家事らく
リフォームコンテスト
2023
キッチン&リビング部門全国優秀賞
株式会社 樋渡建設さま
見えない所ほど丁寧に”をモットーに、ベテラン大工である社長自らが現場に立ち会う
家事らくリフォーム作品コンテスト2023キッチン&リビング部門で全国優秀賞を受賞された宮崎県の工務店「株式会社 樋渡建設」様に普段の業務内容や株式会社 樋渡建設様の特徴、今回受賞された作品でのこだわったポイントなどをインタビューしました。
家事らくリフォーム作品コンテストとは?- こちらの方に聞きました
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代表取締役 樋渡 浩司さん
取締役 樋渡 美樹さん
1棟1棟、自分の家を建てるように、丁寧に
株式会社 樋渡建設様の事業内容や特徴を教えてください
当社は創業1977年、宮崎市を拠点に住宅の新築工事、リフォーム工事を主に行なっています。創業以来、品質を重視し、“見えない所ほど丁寧に”をモットーに、情熱をもってお客様の家づくりをさせていただいています。
当社には3名の大工が在籍しており、代表取締役である私自身も大工として工事に携わっています。
私が大工を目指したきっかけは、当社初代で大工である父の影響でした。大工を養成する職業訓練校を卒業後、10数年にわたる修業を経て、家業である「樋渡建設」に入社。2001年に2代目代表に就任し、2019年に株式会社を設立しました。
長年にわたって大工として現場に立ち、その中で気づいたことがありました。それは、お客様は大工などの職人へご要望をうまく伝えられず、もどかしい思いをされているということです。
そこで当社では、私がお客様と職人の間に入り、ご要望を伝える橋渡し役を担っています。営業としてお打ち合わせに参加するのはもちろん、引き渡しまで対応するほか、設計や現場監督も行ない、すべての工程でお客様のご要望が反映されるようにしています。
リフォームは決して安い買い物ではありません。だからこそ、お客様には、投じたご予算以上の価値を完成した家から感じていただきたい。その一心でこのようなスタイルを採用しています。
社長自らが様々な役割を担うからこそ“見えない所ほど丁寧に”が実現されるのですね
たとえば、フローリングを張るには床板を支える根太(ねだ)を、一般的には30㎝間隔で入れる必要があります。この基準を守らなかった場合、見た目は同じですが、年月を経て、キッチンや背面収納が倒れてくる、排水管が壊れて床下浸水するといったトラブルになりかねません。しかし、私の立ち会いの下、自社で施工するということは、お客様の信頼に応え、建物すべてに対して責任をもつということ。そのような不備はあり得ません。
基礎、左官、電気などの各種工事についても、当社同様、見えない所も確実に施工してくれる信頼と実績があるからこそ、当社ホームページにてそれぞれのプロを顔写真付きで公開しています。
当社のスタイルで請け負うと、年間での建築棟数は限られますが、1棟1棟、自分の家を建てるように携われるので、大きなやりがいと喜びを感じています。
お客様との信頼関係でつくり上げる極上の空間
今回の受賞作について、お客様からどういったご要望がありましたか?
築18年の住宅で以前から、玄関からキッチン、キッチンからダイニングテーブルへの生活動線に不便さを感じていたそうです。ほかにも、来客からは見えない位置に収納をつくりたいとも考えていらっしゃいました。
そのことをお客様がご友人にお話したところ、当社を紹介されたとのこと。実は、そのご友人は過去に私どもがリフォームを担当した方でした。当社はこのようなケースで新たなご縁をいただくことがとても多いのです。
レッドシダーの下がり天井と間接照明がとても印象的ですが、どのような経緯で採用されたのでしょうか?
以前、新築工事のお客様で同じようなデザインを手がけたことがあるんです。その写真をお見せしながらご提案したら、とても気に入っていただいたというのが経緯です。
お客様のご予算もありましたが、「自分たちが良いと思うものよりも、樋渡さんが良いとすすめてくれるもののほうが間違いないから!」と、全面的に信頼してくださっての採用でした。
キッチンは位置ごと変更されていますが、なぜそのようにされたのですか?
リフォーム前は、キッチンに入るとお子様の顔が見えず、別空間にいるような気分になるとのことでした。また、ダイニングテーブルへ料理を運ぶ際も非常に不便だったとのことでした。
そこで、リビングを見渡せるオープンキッチンにし、料理を運びやすいようキッチンとダイニングテーブルを並べて置けるようにしたため、レイアウトそのものを変更しました。
このとき気をつけたのは、キッチンと背面収納の間です。ご主人もお料理をされるとのことでしたので、お二人がキッチンに立っても余裕で動けるよう1100mmを確保しました。
Before
L字型のリビングダイニング。キッチンに立つと子供たちの顔が見えず別空間にいるような感じだったとの事。
After
After
玄関ホールからアクセスできるパントリーも素敵ですね
パントリーもとてもこだわりました。
玄関ホールからパントリー、キッチンへとアクセスできるので、効率的な動線で買い物などの荷物を運び入れることができます。引き出しの出幅も考慮し、どれくらいの広さがあれば通り抜ける際に邪魔にならないかも考えて設計しました。
さらには、パントリーに収納ボックスをきれいに並べたいというご要望にも応えました。
そこで実際に販売店舗へ出向いて、収納ボックスの高さ・幅・奥行を測り、棚にぴったり収まる収納ボックスの個数も併せて、パントリーをご提案させていただきました。
お客様のご要望であった収納ボックスのおかげで、大容量収納でありながらモノの位置を把握しやすいおしゃれなパントリーを実現できました。
Before
玄関から直接キッチンに入れますが、お客様からキッチンの様子が丸見え。色合いも少し古い感じです。
After
キッチン横に間仕切り壁を設け、狭い空間でも大容量のパントリーを実現しました。玄関から直接パントリーに入れるので荷物の運び入れも楽々です。
リフォーム後のお客様の反応はいかがでしたか?
お客様のご要望だった「動線の改善」「大容量の収納設置」を実現できただけでなく、「下がり天井と間接照明でホテルライクな空間に仕上がった」「ホーロー製のキッチンにしたことでお手入れがしやすくなった」と、とても喜んでいただけました。
予定していたご予算よりもかかりましたが、当社を信頼してくださったこと、さらには料金設定を明確にし、お打ち合わせのたびにわかりやすく提示したことで、お客様もご納得の上で受け入れてくださいました。
“単なる家づくりではなく、お客様のライフスタイルに合わせた提案”が、お客様の豊かな暮らしにつながることができたと、当社もたいへん嬉しく思っています。
お客様の願いを叶えたいという想い
株式会社樋渡建設様がリフォームする上で大切にしていることは?
お客様との信頼関係を何よりも大切にしています。
当社では、お客様から「あなたがすすめてくれる商品なら良いに間違いない」「あなたの顔を見られると嬉しい」と言っていただけるまでに信頼関係を構築し、仕事をしています。そのような嬉しいお言葉をいただけるのは、「お客様の心の声に耳を傾けた家づくり」を続けているからではないかと考えています。
下請け大工時代、自然素材を採用したいけれども、予算がオーバーするから諦めたというお客様とたくさんお会いしました。とはいえ、自然素材を諦めたといっても、家づくりは決して安い買い物ではありません。投じたご予算以上の価値を感じていただきたい。その一心で、無垢材をはじめ、珪藻土やサンゴを使った内装材など、本当に良い自然素材を使った家づくりを、できるだけ予算を抑えてご提案しています。そのため、「手の届く価格で採用できる自然素材」を自ら探すこともしています。
そのようなお客様の願いを叶えたいという想いをお客様が感じ取っていただき、厚い信頼をもって私たちと一緒に家づくりをしてくださっているのかなと思っています。
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お客様の気持ちに寄り添いご満足いただけます様、
心を込めて施工させていただきます。