家事らく
リフォームコンテスト
2023

静岡ガスリビング株式会社様の事業内容や特徴を教えてください

当社は、静岡県中東部に100年以上にわたって都市ガスを供給する静岡ガス株式会社のグループ会社です。キッチンやトイレといった水廻りのリフォームや耐震補強工事、太陽光発電や蓄電池などの創蓄省エネ商材の販売など、住まいにまつわるさまざまな事業を展開しています。
また近年、社会問題となっている空き家の対策として、中古物件をフルリノベーションし、再販する不動産事業も開始しました。

地域の皆様の住まいの「おこまりごと」をどこよりも身近に、どこよりも丁寧に、まるごと解決し、安全・安心で快適な暮らしをサポートさせていただいています。

「まるごと解決」とのことですが、トータルでご提案されているのですか？

当社は、お客様からリフォーム内容をヒアリングしてプランを作るだけでなく、床材やクロスなどの色決め、内装にマッチした家具やカーテン、家電のコーディネート、必要とあれば雑貨に至るまで一緒に探したり、詳しい業者さんと引き合わせたりといったこともします。
お客様の数だけこだわりがあります。できる限りお応えしたいと考えているため、「当社はここまでしかやりません」なとどいう線引きはしないようにしています。

そのとき、おもにお客様とやり取りされるのはどなたですか？

私をはじめとする専属デザイナーです。基本、営業担当と2人一組になってお客様宅へうかがい、営業担当はお見積りなどご予算関係を、専属デザイナーはプラン作成とその後のコーディネートを担います。

特に内装のお打ち合わせに入ると、奥様とお話しする機会が多くなります。内容も非常に濃く、たとえば、カーテンの選定に時間を要することも珍しくありませんので、私のように女性スタッフが相手だと「気軽に相談できて話しやすい」と思ってくださるようです。

また、リフォーム後の生活をイメージしていただくために、パースのほか、VR（CGで作成したバーチャル映像）を使ってご説明することもあります。お持ちのスマホやタブレットを使ってリフォーム後の室内を360°、あらゆる角度から見ることができるのでとても楽しんでいただいています。

さらには、静岡県という土地柄、耐震を気にされる方も多いので、当社にて建物の耐震診断を実施し、必要に応じて補強工事も行なえるようにしています。

幅広い知識が求められるお立場ですね。日ごろから意識的に情報収集しておられるのでしょうか？

日進月歩の住宅業界では、次々と新しい技術やトレンドが登場しますので、日ごろから専門誌などに目を通すようにしているほか、さまざまな分野のセミナーや展示会にも足を運ぶようにしています。そのようにして視野を広げたり、スキルを養っています。

さまざまなところにアンテナを張り、知識を習得する専属デザイナーたちの努力により、お客様のご要望の上をいくプラスワンのご提案を実現しています。また、わかりやすいプレゼンボードの作成など、お客様に寄り添った親身な対応なども評判で、多くの方々から「静岡ガスリビングに頼んで良かった」とたいへん喜んでいただいています。

受賞作品「家族みんなが楽しく使えるカウンタースペース」についてお聞かせください

Webで当社を見つけていただき、お問い合わせをいただいたのが、お客様との最初の出会いでした。ご要望としては二世帯住宅にし、2階にキッチンとリビング、そして小さなお子様たちがのびのびと遊べる空間がほしいとのことで、2階に2つあった洋室を1部屋につなげて、広々としたLDKにしたいというリクエストをいただきました。

そこで、間取りが変更となるので、耐震強度をしっかり担保したいと考え、図面は残っていましたが、改めて天井裏の調査を行ないました。結果、柱や梁は取れないことがわかり、それらを残したままで、いかに広々とした空間に仕上げるかが大きな課題になりました。

どのような工夫をされたのですか？

とにかくLDKを広く見せたいというのが、お客様のたってのご希望でした。そこで、視界が壁で遮断されることで閉塞感が生まれますので、残した柱に縦ルーバーを入れて間仕切りとしました。これにより、透け感があり、なおかつおしゃれで広々とした空間に仕上がりました。

さらに、お子様たちの遊び場の壁にお写真などを貼りたいというリクエストもいただきました。画鋲を使うと壁に開いた穴が目立ってしまうので、マグネットで簡単に貼り付けられる「エマウォール」をご提案したのです。

エマウォールにすると、マグネット付きの収納棚を自由にレイアウトできるほか、お絵描きボードとしても活用することができます。お子様たちにとって遊び場がより楽しい空間になりそうと感じてくださり、いろいろとご検討された結果、採用していただけました。

リフォームが完成した際のお客様の反応はいかがでしたか？

お引き渡しの際、「パースで見たとおりの色味に仕上がっていて驚きました。部屋全体も開放感があっておしゃれに生まれ変わって、とても素敵です！」とたいへん喜んでいただけました。

こちらのお客様は、色決めはすべてお任せいただき、最初にご提案したプランをそのまま採用、一切変更なく施工に入りました。その上で仕上がりにご満足いただけたのは、私にとって最上のお褒めの言葉をいただいたのも同然です。お客様のお喜び以上に、私のほうが嬉しくなりました。

御社が考える「良いリフォーム」とは何ですか？

お客様が長年住んでいる家には、その風景があまりにも当たり前になってしまって気づかない「良いもの」があります。たとえば、室内に入る光、窓から見える大きな木などです。そのようなものを私たち第三者がプロ目線で見ることで、お客様の家の魅力をお伝えできるのではないかと思っています。そして、その魅力を活かしたご提案が「良いリフォーム」だと考えています。

また、当社のモットーは「住まいの困りごとをまるごと解決」です。エネルギー会社が母体である強みを活かし、光熱費を抑えられる家づくりも、当社だからこそご提供できる「良いリフォーム」だと自負しています。
過去に、古民家のリフォームをお請けし、建物の雰囲気はそのままに、窓、天井、床に断熱加工を施したことがあります。これにより冬はエアコンとガスヒーターにて暖を取っていらっしゃったのが、ガス暖房だけでまかなえるようになりました。
そのようなリフォームに加え、近年「創蓄創エネ」部署も新たに立ち上げ、機器類を活用した創蓄省エネ生活の提案も行なっていきます。